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HOME > いしかわや通信 > 2006年11月 山中温泉の紅葉

山中温泉の紅葉

こおろぎ橋


加賀温泉郷の奥座敷、山中温泉鶴仙渓の紅葉の写真です。
鶴仙渓の代名詞ともいえる「こおろぎ橋」は1978年に同名のTVドラマが樋口可南子さん主演(デヴュー作)で作られ、ちょっとしたブームに。
最近(96〜99年)ではフジテレビ系の昼ドラ「はるちゃん」の舞台にもなりました。
TVに取り上げられる機会が多い割には「しなびた湯治場的」閑静な佇まいを失わない山中温泉、私のお気に入りの場所でもあります。

撮影日 2006年11月18日

無限庵前(クリックで拡大) 無限庵前(クリックで拡大) こおろぎ橋(クリックで拡大)
加賀藩家老横山家を移築した「無限庵」。

小路に覆いかぶさる木々。 こおろぎ橋へ下りる坂。
こおろぎ橋(クリックで拡大) こおろぎ橋(クリックで拡大) こおろぎ橋(クリックで拡大)
これが「こおろぎ橋」です。 橋の上より鶴仙渓を望む。 こおろぎ楼側より。「蟋蟀橋」と漢字で書かれています。

鶴仙渓(クリックで拡大) 鶴仙渓(クリックで拡大) 鶴仙渓(クリックで拡大)
川沿いに遊歩道がしつらえてあります。 大聖寺川の上流です。 大小の石が独特の景観を作り出しています。

あやとり橋(クリックで拡大) あやとり橋(クリックで拡大) あやとり橋(クリックで拡大)
こちらはこおろぎ橋下流の「あやとり橋」です。 草月流家元勅使河原宏氏のデザイン、美しいS字を描いています。

あやとり橋より足元の紅葉を望む。
紅葉の山中温泉(クリックで拡大) 山中温泉の街並み(クリックで拡大) 総湯菊の湯(クリックで拡大)
マクロモードで背景をぼかしてみました。 山中温泉の街並み。適度に賑わいをみせています。 総湯「菊の湯」。入湯料は370円です。
撮影日 2006年11月18日


山中温泉のいわれ


今からおよそ1,300年前の奈良時代、行基というお坊さんが加賀の国を尋ねました。
菅生のお社に辿り着くと、山の向こうに美しい紫雲がたなびき、これは不思議と山に入れば八十余りの老僧に出会い、
「ここには人々の病を直す結構な温泉がある。熱くもなし、ぬるくもなし、掘るべし」
と言って姿を消されました。
そこで行基が掘ったところ、あふれるように温泉が湧いてきました。
その夜、夢枕に再び現れた老僧は
「われは薬師如来の化身なり。永くこの湯を守るべし」
と告げ、目覚めた行基はこれを喜び、丸太に薬師佛を刻んで祠をつくり温泉のお守りとしました。
以来山中には多くの人々が病気を治しに訪れ、疲れを癒したとされています。
菊の湯前(クリックで拡大)

また平安の終わり頃、能登の領主・長谷部信連がこの地を訪れ、鷹狩りをされたときのことです。
一羽の白鷲が山かげの小さな流れで足の傷を癒していました。
これを不思議に思い近づくと、一人の娘がどこからともなく現れ「私は薬師如来なり、ここには昔から人々の病を治すよい温泉がある。永くお前の来るのを待っていた。再びこの温泉を開かれよ」と言うや、白雲に乗ってはるか遠くに消えていきました。
信連は怪しみながらもそこを掘ると、芦原の中から五寸ばかりの薬師如来が現れ、美しい温泉がこんこんと湧き出てきました。
驚きも喜んだ信連は、ここに十二軒の館を築き、人々のために湯宿を開いたのが、山中温泉の旅館の始まりだと語り継がれています。



山中温泉お散歩マップ(PDFファイル)のダウンロードはこちらです。

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